中国製ドッグフードやおやつの安全性に関する懸念が高まっていますが、ペットフード大国アメリカ製と印字があれば安全なのでしょうか。
実際の加工地は中国だけどアメリカでパッケージに詰めたらアメリカ製と謳われたら消費者には実際の産地が分からないという事はないのでしょうか。
気になったので調べてみました。AAFCO(Association of American Feed Control Official / 米国飼料検査官協会)のこちらのウェブページに “Made in the USA”(アメリカ製)の記載に関するFTC(Federal Trade Commission / 連邦取引委員会)の規則が抜粋されていました。
“Made in the USA”(アメリカ製)と記してよいのは以下のケース;
-以下はFTCウェブページから引用
a product advertised as Made in USA be "all or virtually all" made in the U.S.
-以下はAAFCOウェブページから引用
"all or virtually all means" that all significant parts and processing that go into the product must be of US origin. That is, the product should contain no - or neglible - foreign content. So just putting together ingredients inside the US is not enough. Additionally, just getting ingredients from a broker within the US is not enough.
大雑把に訳すと
「アメリカ製と記て良いのは、全てあるいは実質的に全てがアメリカ製の場合である。“全てあるいは実質的に全て”とは製品に使用された全ての主要な構成物や主要な製造工程がアメリカ製、あるいはアメリカ国内で実施されたことを意味する。従ってアメリカ製と記された製品に無視できるほどわずかな量を除き外国製品が含まれていてはならない。集めてきた材料をアメリカ国内で梱包しただけではアメリカ製と記すことはできない。」
アメリカ製と記されていればまずは本当にアメリカ製のようです。
7月に中国の賞味期限切れ鶏肉事件が世間の耳目を集めたが、愛犬家としては5月に米食品医薬品局(FDA)が発表した中国産原材料を使用したドッグフードが原因と見られる犬の健康被害事例の発表の方がインパクトが強かったかもしれない。
FDAいわく、アメリカでは2007年から現在までの間に中国産原材料を使用したドッグフードが原因と見られる胃腸疾患や腎不全による下痢や嘔吐といった健康被害が確認されたのは約5600匹。そのうち1000匹以上が死亡したと見られている。
中国国内で製造していた乳幼児用の粉ミルクにすら有害物質のメラミンが混入し5万人以上の健康被害を出した国だから、対象が犬となれば尚更ヤバソウな物質の混入があるのではないかと疑ってしまう。
日本でもチキンジャーキーのようなおやつ系の犬用食品の多くは中国産であり、対岸の火事ではない。
ということで、最近は「おからクッキー」に加えて砂肝ジャーキーも作るようになった。
砂肝ジャーキーの作り方は簡単だ。スナギモをなるべく薄く切ってオーブンの天板に重ならないように並べる。
次いでオーブンを120℃にセットして片面30分づつ焼く。焼き時間は砂肝スライスの厚さに左右されるので焼き加減を見ながら焼く時間を調整する。焦げずに且つなるべく乾燥した状態に仕上げる。
胃酸過多のメイプルに嵩を増やす食事をとの獣医さんの指導があり、本日のわんちゃんご飯はマグロ定食とした。
マグロは100gあたりのカロリーが鶏胸肉の約半分の120kcal。つまり同じカロリーを摂取するにも鶏肉の倍食べることができる。
マグロはスーパーの刺身売り場の端の方で売ったいたアラを水で煮た。まぐろ、特にアラに含まれる血合いにはイコサペンタエン酸(EPA:EicosaPentaenoic Acid)やドコサヘキサエン酸(DHA:DocosaHexaenoic acid)、鉄分など普段の手作り食では不足しそうな栄養が含まれていて良い。しかも赤味に比べてアラは安い。
レシピというか、盛り付けたのは次の通り。
まぐろ100g(皿の中央) 120kcal
鶏胸肉100g(皿の右側) 220kcal
豆腐70g 40kcal
鰹節をまぶしたお握り50g 75kcal
ドッグフード(プロプラン子犬用)30g 130kcal
ヨーグルト10g(レタスのドレッシング代わりに) 7kcal
レタス 計算外
人参(人間用にむいた皮の微塵切り) 計算外
煮汁
合計 約590kcal
虹鱒六尾が手に入ったので、一尾をサフランに提供した。
アンチ・アレルギーのドッグフードに使用される動物性タンパク質としてサーモンが多く使われていることを考えると、鮭の親戚たるニジマスも犬に適した食材と思われる。
人用調理のついでに香草を詰めてオーブン焼きとした。
★材料
鶏胸肉 500g
ブロッコリー 100g
ニンジン 100g
じゃがいも 150g
ご飯 50g
上記で8頭の1食分。
約1300 kcal
163 kcal / 1頭
一日の摂取カロリーは840 kcal程度(生後40日時点。280 kcal / 1回。3回食の場合)を目標にしているから他2回の食事との兼ね合いだが、必要に応じて1頭あたり5gの粉ミルク(約150 kcal)を混ぜるか、食後に適量のお湯で溶いて飲ませる。ただし、平行して授乳を行っているならば粉ミルクは不要。いずれにせよ、必要な摂取カロリーは個体によって異なるので、小犬の状態(やせ方・太り方やフンの状態)で判断する。
動物性タンパク質(肉)を全体の半分、野菜と炭水化物(ご飯など)を全体の四分の一づつを目安にしている。
★レシピ
鶏胸肉からは皮をはがし、他の脂身も包丁で切り離した後、4-5cmの幅でカットする。
人参は火が通りにくいので縦半分に切った後に幅1cm程度にカット。
材料を大まかに切り(フードプロセッサーの刃が材料の重さで止まらなければ良いので適当に)、鍋にいれ材料が隠れる程度に水を注ぎ、火に掛ける。
沸騰してから20分くらい煮る。
粗熱が取れたらフードプロセッサーに入れて(上記の量なら3回に分ける)材料がペースト状になるまで回す。その際、適度に煮汁を混ぜる。
ペースト状になった材料は大きめのボールに入れて煮汁を注ぎ、ヘラで均質になるよう混ぜる。煮汁が足りなければお湯を使う。離乳食の固さは子犬の成長に合わせて調整する。
なお、水の代わりに牛骨スープやレバーを煮た汁を使うと一層美味しくなる。
材料は他にほうれん草やサツマイモ、カボチャなどが適している。
離乳食に、挽肉の状態の材料を私は使わない。挽肉の中にどの程度の皮が含まれているかなど、素材を把握できないのが理由だ。
写真左上は材料に示した分量の素材。写真右下は挽いた鶏胸肉と皮をむいたプチトマト、茹でたホウレン草で総量150g。
生後16日、本日は一頭あたり3gの牛もも肉を離乳食として与えた。
DNAに “生肉 = 美味しい食べ物” とでも刷り込まれているものか、どの子も尋常ではない興奮を示してアッという間に完食。とてもラクチンな給餌であった。
★材料
・ローストビーフ用の牛モモ肉。
・霜降りのはいった和牛のモモは脂の消化が悪いのでNG。アメリカ産など「赤身の肉」を使用する。
★作り方
★与え方
最初の生肉なので、一頭あたり3gとした。予め1匹あたりを取り分けておく。子犬を膝にのせ、指先に肉を乗せて鼻先に近づけると直ぐに完食してくれる。
市販のクッキーは安いし手軽に与えるご褒美やおやつに良いけれど、愛犬にはなるべく無添加の食品を与えたい。そんな方は手作りおからクッキーを作ってみてはいかがでしょう。
◆材料
おから 600g
小麦粉(今回は中力粉を使用) 150g
オリーブオイル 100cc
ミルク 100cc
卵 2個
大きなボールにオカラと小麦粉を入れて混ぜる。
別のボールに卵を割り菜箸などで溶き、オリーブオイルと牛乳を混ぜ、上記のオカラと小麦粉に注ぎ、全てを満遍なく混ぜる。
サランラップを広げ、上記を直径3cm程度の筒状にまとめ、冷蔵庫で30分以上を寝かる。
まな板の上でサランラップから出し、薄く輪切りにする。薄さは0.5~1cm程度。焼きムラをなくすため均一に切る事が肝要。一口サイズならなるべく薄く切った方が良いが余りに薄いと崩れてしまうので包丁の切れ味などと相談して切りやすい厚さにする。何ミリで切るにせよ、同じ厚さに切る。
重ならないように天板に並べてオーブンで焼く。
焼く時間は材料の厚さ、余熱するかどうか、そして焼き上がりの状態の好みによるけれど、ちょっと焼き目のついたカリカリの状態に仕上げる場合は以下を目安にどうぞ。
・予熱をしていないオーブン、170℃で25分。
・ひっくり返して200℃で15分。
北佐久郡御代田(みよたまち)にある有限会社片山肉店(ファインコスト メッツゲライ カタヤマ)にて加熱食肉製品、犬用のソーセージを見つけたので購入。
原材料を見ると鶏肉(国産)が60%、鶏・豚レバー(国産)が20%、豚肉(国産)が10%、牛肉(国産)が10%とあり、添加物や調味料は一切入っておらず安心して購入出来た。
価格は100グラムあたり105円と安いのが材料の肉質に懸念を覚えさせたが、恐らく端肉をミンチ出来るであろう事を考えれば適正なのかもしれない。
サフランに与える前に味見する事に。輪切りにしてフライパンに少量のサラダ油を敷いてソテーにした。加熱により天然のゼラチンや脂が溶けて柔らかくなり菜箸で持つのに苦労するほどになったが、完全に崩壊するほどではなかった。味は、美味い。鶏肉60%にしては脂分が多い気がしたけれど美味しいハンバーグのような味がした。
有限会社片山肉店
ファインコスト メッツゲライ カタヤマ
Feinkost Metzgerei Katayama
〒389-0207
長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口456-2
電話: 0267-32-3539
★材料
牛もも肉:150g(375kcal)
ご飯:80g(120kcal)
大葉:5枚(カロリー計算除外)
ゴマ油:3g(28kcal)
◎合計:523キロカロリー
★作り方
少量の胡麻油(任意のオイルで良い)をフライパンに入れ、中火に掛けて牛もも肉のブロックの六面を焼く。
焼き加減は飼い主の考え方だろうが私は牛肉は生でも良いと思っている。ただ表面だけは細菌の可能性を鑑み焼いているが、あくまで表層の殺菌が目的なので美味しそう焼き目が付けばそれで良しとしている。
肉を取り出したらそのフライパンにご飯を入れて、フライパンに残っている肉汁や油に絡める(火を通す必要はないので、あくまで絡める程度)。その際任意の野菜を入れても良い(今回は人間用にむいた大根の皮を細かく刻んで混ぜた)。
焼いた肉と大葉を細かく切り、フライパンの中身と一緒に餌皿に入れ、混ぜる。
調理時間の目安:10分
下痢が続いたり、胃腸の調子がおかしいと感じたら鶏肉とお米で作ったお粥をあげている。
ただサフランは至極健康なのでここ一年近くは作っていない(この記事を書いている時点でサフランは二歳と四ヶ月)。あげる機会が多かったのはもっぱら1歳未満の時だった。下の写真左は生後十二ヶ月のサフラン、右は完成した粥。
犬用お粥の作り方
茹でた鳥の胸肉とそのゆで汁、そして炊いたご飯をミキサーまたはフードプロセッサーに入れて回す。
鶏肉とご飯の割合は [ 肉2 ] : [ ご飯1 ] 程度。
ゆで汁の量は愛犬の調子に合わせて調整する。随分と下痢がひどければ多めにゆで汁を入れてゆるめの粥とする。
写真右の例ではミキサーを使ったが、たくさん入れすぎると回らないのでフードプロセッサーの方が良いかもしれない。
ミキサーが止まってしまった場合は、大抵の機種では基部の裏側にある赤いボタンを押すと復旧する。
なお、こちらに掲載している “子犬用、鶏肉と野菜を使った離乳食” も成犬の胃腸の調子が悪い時の給餌に適している。
2014年10月追記: 獣医さんによっては粥など必要がないという方もいらっしゃる。胃腸の調子が悪ければ1日や2日絶食させれば良いという考えをベースにしてのご意見かもしれないが1日はともかく、とてものこと家族として暮らしているいつでも食欲旺盛なワンコに二日の絶食を申し渡すことは可愛そうで出来ない。絶食期間が短い事で下痢の期間が長引く可能性もあるのだろうが、我が家では粥を取り入れて絶食は最大1日としている。