ネギ(ネギ科ネギ属の野菜): タマネギ、長ネギ(白ネギ、青ネギ)、ニラ、ワケギ、アサツキ、ラッキョウ、ニンニク、ポワローネギ(リーキ)、シブレット(チャイブ)
これらの食べ物を犬が食べた場合赤血球の脂質膜が破壊され、溶血性貧血、血尿といった症状を発症する可能性があります。
一般的にネギ類が入っている料理:ハンバーグ、ハンバーガー(中に入っているハンバーグ)、餃子、親子丼、牛丼、カレー。
知人のポメラニアンは、バーベキューで焼いていた玉ネギが落ちた瞬間、止める間もなく食べてしまいました。口から泡を出し、数時間で死んでしまいました。
カカオ(チョコレート・ココア):
チョコレートやココアの苦味は、これらの原料であるカカオに含まれるテオブロミン (theobromine)という成分に由来しますが、これはカフェインに似た物質で犬が摂取すると中毒を起こす可能性があります(症状は摂取量による)。下痢、嘔吐、震え、心拍数低下、昏睡といった症状が考えられます。
JKCのセミナーで講演なさった獣医さんによると、バレンタインデーにチョコレート中毒で来院する患畜が多いとの事ですからご注意下さい。
コーヒー、紅茶、日本茶:
興奮作用のあるカフェインを含む珈琲や紅茶、日本茶などを過度に摂取するとチョコレート同様、犬には良くありません。
卵白(生たまごの場合だけ):
生卵白に含まれるアビジン (Avidin) がビオチンというビタミンの一種と結合をして、その吸収を阻害します。
ビオチンが不足した事によって生じた障害を卵白障害と呼びますが、その症状には次のようなものがあります。脱毛、皮膚疾患、結膜炎、疲労感、食欲不振、味覚異常、血糖値上昇、不眠、神経障害。
アビジンは加熱によってビオチンと結合する性質がなくなりますから、ゆで卵や目玉焼きの状態ならば卵白だけを与えても問題ありません。
卵黄には大量のピオチンが含まれていますから、生でも卵白のみではなく、卵ひとつをまるまる与える場合はビオチン欠乏症を心配する必要はありません。
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